これらがオリジナルになり、世界でたった一つの絵本が作れます。
赤字がオリジナルになります。他の部分は変わりません。
赤字を大切なあの人に置き換えて読んでみてください。実際の文章は全て黒字になります。
『ビッグパレード』
11さいのあいちゃんは
あさ はやくに めをさまして
まどのそとを みました。
あいちゃんは
「きょうも はれ!」とおもいました。
なんといっても きょうは
愛媛県松山市の
とくべつなひ なのですから。
きょうは愛媛県松山市に
サーカスがやってくるひ!
あいちゃんは このなんにちか
そらちゃんや パパやママと
まちじゅうに はってある
サーカスの ポスターをみて、
ワクワクドキドキ していました。
きょねんの サーカスで みた
ピエロと めにみえない いぬが
あいちゃんは わすれられません。
サーカスが まちに やってくると
いつも パレードが あります。
あいちゃんは それが だいすきです。
あいちゃんは まいとし
サーカスのだんちょうさんが パレードを
せんどうする くるまに のるひとを
えらぶことを おもいだしました。
そのとき でんわがなりました。
それは、 サーカスの だんちょうさんから でした。
「あいちゃん、ことしの パレードの
せんとうに たってくれるかい?」
「は、はい!」
あいちゃんは
おおきなこえで へんじを しました。
「ほんとうに せんとうの くるまに
のっていいんですか?」
あいちゃんが きくと、
「もちろんだよ。あいちゃんは
とっても いいこ だったからね。
すぐに ヘリコプターで むかえにいくよ」
だんちょうさんは こたえてくれました。
あいちゃんが おにわで
そらちゃんや、パパや、ママと
あそんでいると、
ヘリコプターが むかえにきました。
「サーカスで あおうね」と
あいちゃんは いいながら
ヘリコプターに のりこみました。
そして ヘリコプターが
ゆっくり あおぞらへ とびはじめると
そらちゃんや、パパや、ママが
てをふって みおくってくれました。
あいちゃんが ヘリコプターから
ちじょうを みおろすと、
みんなが パレードの じゅんびを しています。
ヘリコプターが とうちゃくすると、
あいちゃんは
サーカスの だんちょうさんのところへ
「いらっしゃい!あいちゃん。
これが パレードの せんとうを はしる
ピカピカの くるまだよ」
だんちょうさんに つづいて、
「あいちゃん、こんにちは。
ぼくは スパーキー、よろしくね!」
そう ピカピカの くるまの うんてんしゅは
ピエロの スパーキーだったのです。
「みて!みて!あいちゃんが
パレードの せんとうに いるよ」
だれかが いっています。
あいちゃんが くるまにのって
シートベルトを していると、
たいこが なりはじめました。
「いそがなきゃ!パレードが はじまちゃう」
あいちゃんは
おおきなこえで いいました。
ブラスバンドが きょくを えんそうしはじめると
あいちゃんと スパーキーは
おおどおりを はしりはじめました。
ブラスバンドの うしろには
2とうの しろいうまのうえで きょくげいをする
おんなのひとが つづきます。
うまの あたまにつけた はねかざりが
ブラスバンドの きょくに あわせて はねています。
「わたしなら のってるだけで
ふりおとされちゃうのに ニコニコわらって
すごいなぁ」
あいちゃんは びっくり!
しろいうまに のった おんなのひとに つづくのは
バレリーナの かっこうをした くまさんです。
それも おおきな ボールにのって
おどっているのです!
パレードを みている こどもたちは
いっせいに くまさんの まねをしています。
「へへ、でも ボールのうえで おどれるのは
ぼくだけでしよ」
くまさんは そんなことを いいたげです。
くまさんの うしろを いくのは
きれいな いしょうの ぞうさん。
「ねぇ、もし ぞうさんたちが
みみを ずっと パタパタ させてたら、
どこかに とんでいちゃうかもね」
あいちゃんは
スパーキーに いいました。
ぞうさんたちの ぎょうれつに
1とう あかちゃんぞうが いました。
パレードの こんざつのなかで
あかちゃんぞうが まいごに ならないように、
おかあさんぞうが しっかり つかまえています。
そのうしろに つづくのは いちりんしゃのり。
みんな そらたかく なげられるボトルをみて
おおよろこびです。
「いままでに ボトルを おとしたことって、ある?」
あいちゃんは スパーキーに
きいてみました。
「それが これまで いちども ないんだよ」と、
スパーキーが おしえてくれました。
ブラスバンド、うまにのった おんなのひと、
くまさん、ぞうさん、いちりんしゃのり・・・
そのあとに つづくのは アザラシさんです。
アザラシさんが、ボールを じょうずに
はなから あしヒレ、あしヒレから はなへ
ころがすのを みて、
「わたしも あんなふうに ボールを
おもいどおりに うごかせたら いいなぁ」と
あいちゃんは おもいました。
そのうしろには アクロバット がつづきます。
みんなは アクロバットの えんぎに
はくしゅと かんせいを おくっています。
「そらちゃんや、パパや、ママや
わたしも れんしゅうすれば トンボがえりが
できるように なれるかなぁ」
あいちゃんが いうと、
「いしょうけんめい れんしゅうすれば、
きっと できるようになるよ」と、
スパーキーは いってくれました。
パレードの さいごを かざるのは
おおきな ライオンさんでした。
その うなりごえは とても おおきくて
パレードの せんとうにいる
あいちゃんにも
きこえてきました。
ライオンさんの おおきな おりの うえでは、
おさるさんが とびまわっていました。
「あのおさるさんは せかいで いちばん
ゆうきのある おさるさんだね。
だって、ライオンさんの おりのうえで
あそんでいるんだもの」
スパーキーは あいちゃんに
そっと いいました。
あいちゃんの めのまえに
おおきな きいろの テントが みえてきました。
「あのテントが、ビッグトップだよ」
スパーキーが おしえてくれました。
そして スパーキーが ビッグトップの いりぐちで
くるまを とめると、あいちゃんは
サーカスの メンバーぜいいんに あいさつしました。
あいちゃんは、
そらちゃんや、パパや、ママと
ビッグトップに はいって
きゃくせきの いちばんまえに すわりました。
あいちゃんが
サーカスのぜんぶを みおわると
サーカスのメンバーが、
あいちゃんの ところに
あつまってきました。
「あいちゃん たのしかった?
パレードの せんどうを してくれて ありがとう」
「わたしも きょうのことは ぜったい
わすれません。ほんとうに ありがとう!」
ことしの サーカスは、 あいちゃんにとって
いちばんの おもいでに なるでしょう。
あいちゃんが
こんどの おやすみのひに いきたいところ
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最後のページには、購入された後に自由に書き込める場所もあります。