これらがオリジナルになります
大切なあの人に、心に残る世界でたった一つの絵本をプレゼントしてみませんか?
赤字がオリジナルになります。他の部分は変わりません。
赤字の部分を贈りたいあの人に置き換えてお読みください。
( 実際は文章は全て黒字になります。)
ほんやま あいちゃんへ
せかいで たった いっさつの えほん
あい☆うまれてきてくれて ありがとう!
ずっと、愛のことを大切にしているよ。
2013年○月△日
パパ&ママより
ようこそ! あいちゃん
ようこそ! あかちゃん
なかえよしを・作 上野紀子・絵
こうのとりが
あいちゃん を
おとうさんの ひろしさん
おかあさんの やえこさんに
とどけるために
徳島県鳴門市に むかって
とんで いました。
「あいちゃんが うまれる
2013ねん○がつ△にち
13じ35ふんまでには
まだ だいぶ じかんも あるなあ。
ちょっと ひとやすみして いくかな。」
こうのとりは ずっと とびつづけて いたので
つかれて いたのです。
こうのとりは きれいな おはなばたけに
まいおりました。
「きもちのいい おはなばたけだ。」
こうのとりが そういって やすんでいる あいだに
あいちゃんは はいはいして
おはなばたけの さんぽに でかけました。
あいちゃんが おはなばたけに
はいって いくと そこに きれいな
ようせいの おうじょさまが あらわれました。
「ここからは ようせいの くにですよ。
ようせいで ないと はいれませんよ。」
あいちゃんは
なんの ことだか わかりません。
すると ようせいの おうじょさまは
「あいちゃんを
ようせいに して あげましょう。」
と いって つえを ふりました。
すると あいちゃんの せなかに
かわいらしい はねが はえました。
はねが はえると
そこに ちいさな はなの ようせいが あらわれました。
「わたしが ようせいの くにを あんないします。」
あいちゃんは
はなの ようせいの あとに ついて
おはなばたけの うえを とんで いきました。
ようせいの くにの おともだちに
しょうかいして あげましょう。」
はなの ようせいは あいちゃんを
みんなの ところに つれて いきました。
「みなさーん あたらしい ようせいの
あいちゃんですよー。」
おはなに たくさん ちいさな ようせいたちが
あつまって きました。
あたらしい おともだちが できて
みんな うれしそうです。
「あいちゃんの かんげいかいを しましょう。」
みんなが いいました。
ちいさな ようせいたちは
あいちゃんの ために
ジュースを つくろうと
たくさん くだものを もって やって きました。
あいちゃんの ための ごちそうです。
「どうして みんな はじめて あったのに
こんなに しんせつに して くれるの?」
「だって あいちゃんの
よろこぶ かおがみたいんだもの。」
ちいさな ようせいたちが こたえました。
あいちゃんは うれしくて
ジュースを いっぱい のんで しまいました。
「それでは こんどは みんなで
かくれんぼを しましょう。
わたしが おにに なるから
みんな かくれて いですよ。」
と はなの ようせいが いいました。
それを きくと みんなは あっと いうまに
おはなの かげに かくれました。
あいちゃんも いそいで
おはなの かげに かくれました。
でも みんな すぐに
はなの ようせいに みつかって しまいました。
「こんどは おにごっこを しましょう。」
はなの ようせいが いうと
「こんどは あいちゃんが
おにに なる。」
と あいちゃんが いいました。
「えっ あいちゃんが?」
みんなは おどろき ました。
「どうして おになんかに なるの?」
と みんなは あいちゃんに
たずねました。
「だって みんなの よろこぶ かおが みたいんだもの。」
と あいちゃんは こたえました。
みんなは あいちゃんが
こころの やさしい こだと おもいました。
それで ようせいの おうじょさまが
あいちゃんを ようせいに
したんだと おもいました。
ちいさな ようせいたち みんなは
そら たかく のぼりました。
とりさんが やって きて
びっくりぎょうてんしてしまいました。
あいちゃんは たのしくた たのしくて
いつまでも とびまわって いました。
あまり とびまわって いたので
みんな つかれて しまいました。
ちいさな ようせいたちは
おはなの うえに まいおりて
おはなの つぼみの なかで おひるねを しました。
あいちゃんの まわりに みんな よりそって
しあわせそうに ねて しまいました。
しばらく ねて いると
どこからか かすかな こえが きこえて きました。
「あいちゃん。」
「あっ こうのとりの こえだ。」
みんなも
「きこえる きこえる。」
と いいました。
あいちゃんが みあたらないので
こうのとりが しんぱいして さがして いるのです。
「もう いかなくては。」
あいちゃんは いいました。
「また あそびに きても いい?」
あいちゃんが たずねました。
「でも にんげんに なったら
ようせいで なくなっちゃうから
わたしたちの ことなんて きっと わすれちゃうよ。」
ちいさな ようせいたちが いいました。
「ぜったいに わすれない!」
あいちゃんは おおきな こえで いいました。
「さようなら また くるね。」
あいちゃんは
こうのとりの こえの する ほうへ
ようせいの くにの おはなばたけから
でて いきました。
すると あいちゃんの
せなかの はねが きえました。
「さようなら また あそびに きてね。」
ちいさな ようせいたちは
あいちゃんに てを ふりました。
あいちゃんが いって しまうと
ちいさな ようせいたちは
「あいちゃんは
わたしたちの ことなんか
すぐに わすれちゃうよ。
もう ようせいじゃあ ないんだから。」
「そうだよね。 はねが ないんだものね。」
と かなしそうに いいました。
すると そこに また
ようせいの おうじょさまが あらわれました。
そして いいました。
「だいじょうぶ。あいちゃんは
こころが ようせいに なりましたからね。
はねなんか なくても いつまでも
みんなの ことを わすれませんよ。」
ちいさな ようせいたちは あんしんしました。
「そうだよ。 あいちゃんは
ようせいの こころを もった
ステキな にんげんに なるよ。」
「そうすれば きっと また あそびに きて くれるよ。」
あいちゃん
ようせいの こころ わすれないでね!
あいちゃんは
○○産婦人科の
山田せんせいの おかげで
しんちょう 50.0センチ たいじゅう 3000グラムで
たんじょうしたのでした。
おとうさんと おかあさんは
あいちゃんが うまれて だいかんげきでした。
おじいちゃんや、おばあちゃんが
あいちゃんの たんじょうを
おいわいして くれました。
それを みとどけると こうのとりは
まんぞくそうな かおを して かえって いきました。