誕生日に、10個の魔法の鍵と11のお部屋が・・お子様を楽しい空想の世界に導きます。
絵本の中に自分の名前を見つけると、きっと大喜びするはず!
絵本の題名通り『びっくり誕生日』になること 間違いなしです。
全36ページ
カレン・M・ヘフティ作 あき よしこ訳
ヴァレリー・ウェブ画
子ども向き/英語版
赤字の部分がオリジナルのものに変わります。他の部分は変わりません。
赤字の所をご希望の文字に置き換えてお読みください。
( 実際は文章は全て黒字になります。)
ほんやま あい さま
おたんじょうび おめでとう!
これは あなたのために
とくべつに つくられた おはなしのほんです。
あいちゃん☆
おたんじょうび おめでとう♪
いっぱい食べて、おおきくな~れ!!
2013年○月△日
パパ&ママ より
あいちゃんは うれしくて
なにをしても おちつきませんでした。
まちにまったひが、ついにやってくるのです!
鳴門市の みんなに ○月△日というひを
おぼえていてほしいと おもっていました。
このひ あいちゃんは
4さいに なるのです!
あいちゃんは ずっとまえから
おたんじょうかい のことを かんがえていました。
「わたしの おたんじょうびは
ほんとうにくるのかな?」
おたんじょうかいには たくさんのおともだちに
きてもらいたいと おもっていました。
「のりちゃんや、さつきちゃんや、
たいがくんには
ぜったいに きてもらいたいな。
そうしたらこんどの おたんじょうかいは
さいこうだ!」
たんじょうびの まえのよる、
あいちゃんは
すてきな ゆめを みました。
おたんじょうかいの ために おしゃれをして
おおきなへやの まんなかに ひとりで
たっている ゆめです。
そのへやには いろのちがうドアが ありました。
あいちゃんは
10この まほうのかぎが ついた かぎのわを
もっていました。
かぎのいろは ドアのいろと
おなじ くみあわせでした。
でも ひとつのドアだけ
おなじいろの かぎが ありません。
そのドアは とてもきれいな にじいろです。
「どうやって このへやに はいるのかな?
にじいろの かぎもないし、
ドアのとってだって ついてないし、
どうしたらいいのかな・・・そうだ!
のりちゃんや、さつきちゃんや、
たいがくんに
きいてみよう!」
あいちゃん は あおのドアを
あけようと おもいました。
あおいかぎを かぎあなに さしこんで
ゆっくりと ドアを おしあけると・・・
そこには かぞえきれないくらい たくさんの
ふうせんが ゆらりゆらりと ゆれていました。
おおきいの ちいさいの まるいの ながいの
くねくねしたのや おかしなかたちの ふうせんも
あります。
あいちゃんは うかれて
ふうせんを つつきながら
あるきまわりました。
なかには いままで みたこともないほど おおきい
まっさおな ふうせんも ありました。
あおのへやを みおわって、あいちゃんは
しろいかぎで ドアをあけて、
そっと しろいへやに はいってみました。
そこには バースデー・ケーキが
いくつもいくつも ならんでいました。
ちいさいのや フルーツのケーキも あって、
あいちゃん ひとりでは
とても たべきれそうに ありません。
いちばん おいしそうなのは 4だんがさねの
しろいケーキでした。
「のりちゃんや、さつきちゃんや、
たいがくんも きっと
いっしょに このケーキを たべたがるだろうな」と
あいちゃんは おもいました。
さくらんぼのような あかいかぎで
つぎの ドアをあけると、
あいちゃんは びっくりして
ひっくりかえりそうに なりました。
めのまえに とけかかった ちょうとくだいの
アイスクリームが そびえたって いたのです!
さくらんぼと ナッツがはいっていて
ホイップクリームも たっぷり、
シロップもかかっています。
「アイスクリームの やまを すべりおりたら、
たのしいだろうな。
ほんとうに おいしそう・・・はやく たべたいな!」
あいちゃんは いいました。
つぎは オレンジいろの へやに いってみました。
ドアをあけると あいちゃんは
おもわず くすくす わらってしまいました。
だって、おもしろい かっこうをした ピエロが
40にんも いたんです。
どのピエロも かみのけの いろは オレンジいろ!
ふとっちょのピエロ、 やせたピエロ、
たのしそうなピエロ、なきがおのピエロも います。
てじなを したり、とんだり はねたりしている
ピエロも いました。
あいちゃんは わらいすぎて、
なみだが でてきました。
ゆめのなかの みどりのへやは
プレゼントが つまりすぎていて
あいちゃんが ドアを
あけようとしても なかなか あきませんでした。
のりちゃんや、さつきちゃんや、
たいがくんからの
プレゼントはどれかなぁ。
「このなかに たんじょうびに ほしいと
おもっていたものが あるといいけど・・・
あのみどりのはこが そうかな!?
あけてみようかな?」
あいちゃんは
まよいましたが、おたんじょうかいまで
まつことにして、つぎのへやを
のぞいてみることに しました。
ピカピカに かがやいている きんいろのドアを
あけた あいちゃんは
とびあがりました!
へやじゅう のりものだらけ。
まんなかにはきれいな きんいろの
メリーゴーランド!
きんいろのくらを つけた ポニーや かんらんしゃ、
でんしゃや じどうしゃの おもちゃも ありました。
ピンクのかぎで あけた へやは、
ピンクいろの あめが いっぱいでした。
「わあ、すごい!」
あいちゃんは さけびました。
「こんな いいゆめ はじめて!」
ぼうつきのペロペロキャンディ、
ほそながいペパーミントキャンディ、かたいの、
やわらかいの、チョコレートがついたのも・・・
あめ、あめ、あめ、あめだらけです。
あいちゃんは おもいました。
「このあめは
のりちゃんや、さつきちゃんや、
たいがくんと
わけることに しよーっと!」
ちゃいろのドアの へやは、いろいろな
ぬいぐるみで いっぱいでした。
あいちゃんは
かわいくて ふかふかした ちゃいろの くまを
だっこしてみたいと おもいました。
あいちゃんより
せのたかい ほんものそっくりの きりんや、
かたてに のるくらい ちいさい ぬいぐるみも
いました。
「このぬいぐるみたちを みんな じぶんのへやに
つれていきたいな。
でも ベッドが どこだか
わからなくなったら、たいへんだ!」
ちょっと こまってしまった
あいちゃんです。
きいろのドアを あいちゃんが
あけると、そこには おもしろそうな ゲームが
たくさん ありました。
ロバのしっぽのふくわらい、おはじき、おてだま、
りんごのヨーヨーつり、わなげや
いすとりゲームのいす・・・
あいちゃんは どのあそびから
はじめればいいのか、なやんでしまいました。
さいごのかぎは ぎんいろの かぎです。
あいちゃんは
ぎんいろの へやのドアを あけました。
へやが いろんないろの テープで
かざられています。
そこには、おたんじょうかいに つかうものが
ぜんぶ そろっていました。
おさら、コップ、ナプキン、フォーク、
スプーン、ぎんのふえや、すず、ラッパ・・・
たんじょうかいに きてくれたみんなに
よろこんでもらえそうなものが なんでもありました。
あいちゃんは まだ
ゆめのなかです。
にじいろの ドアのまえに たっているのに、
やっぱり かぎが ありません。
かがみこんで かぎあなから なかを のぞいた
あいちゃんは びっくりしました。
「ここなら おたんじょうかいが すぐに
はじめられる!」
そこには ほかのへやで みたものが
ぜんぶ ありました。
でも、へやには だれもいません。
あいちゃんは すごく
かなしくなって、つぶやきました。
「ひとりだけの おたんじょうかいなんて
たのしくないよ」
ちょうど そのとき めがさめました。
あいちゃんが きがえて
いそいで だいどころに いくと、
ゆめでみた にじいろの へやと
おなじ かざりつけが してあります!
「おたんじょうび おめでとう!」
みんなのこえが しました。
あいちゃんが ふりかえると
のりちゃんや、さつきちゃんや、
たいがくんも います。
「わー、びっくりした!
でも さいこうのたんじょうかいだ!
みんな ほんとうに ありがとう!」
あいちゃんの
おたんじょうかいに きてくれたひと
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最後のページは、後ほど手書きで思い出を書き込めるようになっています。